盂蘭盆会(うらぼんえ)開催について
慈光院では7月13日に盂蘭盆会(お盆)のお勤めをいたします。
午前は10時から、午後は1時からです。
読経に続いての法話講師は、静岡県の南荘摂 師です。
ライブ配信もしますので、みなさま是非ご参拝ください。
https://youtu.be/DeeKAlcbwOo
<盂蘭盆会(お盆)ってなに?>
お盆のルーツは、「仏説盂蘭盆経」というお経に次のように書かれています。
「あるとき、お釈迦様の弟子の一人である目連尊者が、自身の亡き母はこの世での命を終えた後、どのような世界に生れて往ったのか心配になり、自身が体得している神通力(いまでいう超能力)を使って母親を探しました。
すると、なんと母親は餓鬼道(むさぼりの世界)に堕ちて苦しんでいるではありませんか!
しかも、餓鬼道は飲むことも食べることもできない世界、飢えに苦しむ世界なので、その姿はすっかり瘦せ衰えています。
深く悲しんだ目連は、すぐに鉢にご飯を盛ってお母さんにあげようとします。お母さんが喜んでそれを食べようとすると、たちまちそのご飯は燃え上り、どうしても食べることができません。
目連は、急いでお釈迦様のところに走っていくと、『どうしたらお母さんを救えるでしょうか』と尋ねました。
お釈迦さまは、『そなたの母親の罪は深い。そなた一人の力ではどうにもならない。天地の神々でもどうにもならない。だが、十方の僧侶たちのすばらしい力を借りれば救えるであろう。この7月15日に僧たちは合宿の最終日を迎える。その時に、僧侶にご飯や百味、五果などを布施するとよいと、布施の功徳は大きいから、亡き母は餓鬼道の苦難からまぬがれるであろう』ブッダは教えられたのです。
目蓮がお釈迦様の仰せにしたがったところ、お母さんは、たちどころに餓鬼道から救われた。」とのこと。
なお、この喜びの余り踊ったのが盆踊りの始まりだと言う人もあります。
さて、目連の母親だけではなく、私たちも、実は餓鬼道に堕ちる因を日々作り続けています。
そんな私たちを漏らさず救おうと立ち上がりはたらいてくださったのが阿弥陀如来という仏さまです。
浄土真宗のお盆は、先にお浄土へ往かれたご先祖さまを思わせていただくことをご縁として、阿弥陀さまの恩徳を喜ばせていただく法事です。なので、地域によっては「歓喜会(かんぎえ)」とも呼ばれています。